地震や災害にあっても慌てずに対処できるように、対策と心得を身に付けよう


新潟県中越地震、福岡西方沖地震――相次ぐ震災に、いよいよ巨大地震への警戒が高まってきました。いざ災害が起こったとき、心身の不自由なお年寄りを守るにはどうしたらよいのでしょうか。

「災害弱者」とは、災害が発生した場合に、避難行動や避難生活において、周囲の手助けを必要とする人たちのこと。

お年寄りのほか、心身に障害を抱えている方、傷病者、乳幼児、妊産婦、日本語のわからない外国人の方が該当するそうです。

実際、阪神・淡路大震災では、逃げ遅れた犠牲者の半数以上が高齢者でした。また、避難所でも寒さと栄養不良で肺炎を起こし、亡くなったお年寄りが大勢おられました。

また、十分な介護が受けられないことから、損壊した自宅に戻らねばならなかった人も少なくありませでした。こうした事態を防ぐためには、日ごろからどんなことを心がけておくべきなのでしょう。

その時、あなたはどうする! 緊急地震速報のしくみと心得
気象庁が発信しています。参考にどうぞ。
このビデオは、緊急地震速報のしくみと心得を分かりやすく解説し、緊急地震速報の普及を図ることを目的に制作しています。 企画・制作 : 気象庁 (2007年6月)




避難方法や連絡先を話し合っておこう
住んでいる地域で定められた避難場所をチェックし、避難経路も確かめておきましょう。また、家族の待ち合わせ場所も、あらかじめ決めておくことが大切です。

できれば休日などにみんなで下見するといいですね。お年寄りには、わかりやすく書いた地図を携帯してもらうようにします。

このほか、被災地の外にいる親戚など共通の連絡先を作っておき、万が一のときは、伝言板の役目を果たしてもらうようにするとよいでしょう。

携帯電話の災害伝言板サービスの利用法についても、確認しておかなくてはなりません。少しでも多くの連絡方法を確保しておきましょう。



171災害用伝言ダイヤルを使う
171災害用伝言ダイヤルはNTTにより運用され、電話による安否確認や問い合わせなどが殺到してつながりにくくなる大災害時でも優先的に利用することができます。

大きな地震が発生すると、電車や高速道路などの交通機関は麻痺します。今では無くてはならない物の一つ、携帯電話も安否確認、見舞、問合せなどにより回線が込み合ってしまい、使用が困難になるでしょう。

一般の電話回線も同様です。震度6弱以上の地震が発生してこのような状況になると、NTTでは被災地内の電話番号をメールボックスとして安否等の情報を音声で録音、再生可能にするボイスメール『171災害用伝言ダイヤル』を設置します。

これは是非覚えておきたい存在ですが、自分だけが知っていても意味のないモノです。連絡用に使用する為には、電話番号を登録しなければなりません。災害時にいくら伝言を入れても相手が知らなければ聞く事は出来ない、ということになってします。


逆に、幾ら伝言ダイヤルでメッセージを聞いても、被災地で伝言を入れていなければ、当然何も情報は入っていません。きちんと家族での話し合いをして、親戚や親しい間柄の方々とも、登録する連絡用の電話番号は、どの番号にするのか話し合う必要があります。

通常の状態で有ればダイヤルを間違ったらかけ直せば済みますが、被災時に電話連絡をしようとするのは自分だけではありません。繋がりにくい、順番待ちをしている等の状況では、一度の電話に相当の時間を費やす場合が考えられます。

何度も電話を掛けるのは時間の無駄。その分、食料の調達などに時間を回せるように、あらかじめ『171』に登録する番号を決めるのです。「自宅」「実家」「会社」など、連絡を取りたい相手によって当然登録する番号が変わりますので、ご注意を。

以前は、プリペイドカード(テレカなど)方式の公衆電話は停電になると使用できなくなってしまい、コイン式の公衆電話は、コインが満杯になった時点で使用できなくなってしまいました。しかし、NTTのその後の対策により『無料化』措置が行われると、被災地に限り公衆電話が無料となります。

公衆電話の無料化措置  

この措置をNTTが実施した場合、グリーンのアナログ公衆電話なら緊急ボタンを押し下げるか10円玉などのコインの投入(通話後コインは返却されます)で、デジタル公衆電話やICカード公衆電話ならテレホンカードやコインを使わずに受話器をとるだけで通話できるようになります。

この措置が取られるまでは、公衆電話の使用や『171災害用伝言ダイヤル』の使用は通話料のみ必要なので、10円玉、100円玉などの小銭は、少なくても数千円分を用意しておけばいいでしょう。

171災害用伝言ダイヤル
NTT東日本
NTT西日本
災害用ブロードバンド伝言版「web171」

災害用伝言ダイヤルは、地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供が開始されます。

地震など大災害発生時は、安否確認、見舞、問合せなどの電話が爆発的に増加します。電話がつながり難い状況が1日〜数日間続きます。先の阪神・淡路大震災では、この状況が5日間、続いたそうです。

NTTでは、この様な状況の緩和を図るため、災害時に限定してご利用可能な「災害用伝言ダイヤル」を平成10年3月31日から提供してくれています。

災害用伝言ダイヤルは、被災地内の電話番号をメールボックスとして、安否等の情報を音声により伝達するボイスメールです。情報機器が飛躍的に進歩しています。ときには、NTTなどにアクセスしてチェックされるといいですね。
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皆さんはご家族での「防災会議」はお済みでしょうか?
防災の準備。ちゃんとしてますか?

簡単な事からでもいいと思います。そういう場を家族で持つ事が重要ですので、「まだ」の方も、「準備万端」の方も、防災の日を機会に、まずは家族の安否を確認し合う方法を考えてみましょう。

非常持ち出し品と携帯品(高齢者向け用にセレクトしてあります)
 非常持ち出し品  
食料品・飲料水・ラジオ・懐中電灯・貴重品などのほか、介護に必要なグッズを用意しておくようにしましょう。
紙おむつ・アルコールティッシュやウエット ティッシュ・貼るタイプのカイロ・食べやすい食料・簡易トイレ・入れ歯・予備の老眼鏡・予備の補聴器(電池も用意)・白杖や点字器(必要に応じて)看護器具など。

 携帯品
以下のものを常時携帯してもらったり、寝るときに枕元においてもらったりするようにしましょう。
常備薬(服用方法などのメモも一緒に)名前や住所、連絡先を書いた緊急カード・障害者手帳や敬老手帳のコピー・ラジオ・携帯電話・杖・筆談用メモ用紙や筆記用具・笛やブザー・看護器具など。

家具やガラス類を確認してみましょう
窓ガラスや戸棚のガラス部分が割れて飛散しないよう、透明フィルムなどを貼ります。家具や照明器具は固定金具やロープなどで固定しましょう。重たいもの、ガラス、陶器類は高いところに置かないようにしましょう。

戸棚の開き戸は、中のものが飛び出さないようストッパーをつけましょう。寝室には転倒しそうな家具を置かないようにします。

火災対策は万全ですか
ストーブやガス器具などは、なるべく自動消火装置がついているものを使いましょう。消火器を使いやすいところにおき、使い方を覚えておきましょう。

使い終わったお風呂のお湯をそのまま張っておいたり、ポリ容器に水をためておくなどして、消火用の水を確保しましょう。できればカーテンは難燃性のものに変えましょう。

近所の人に声を掛けておくようにしましょう
日頃から隣近所の人たちと積極的にコミュニケーションを図り、「万が一のときはよろしくお願いします」などとお願いしておくとよいでしょう。そのためには、家族ともども、地域活動などにも参加し、地域との交流を深めておくのがお勧めです。

念のため、手助けしてくれる人の電話、FAX番号などを控えておけば安心です。消防署や病院、ケアマネージャー、役所の福祉窓口の連絡先も書いておきます。


地震を正確に予知するのはまだまだ難しい。そこで地震にあったときは状況に応じて正しい行動をとり、被害ができるだけ少なくて済むように心がけておきましょう。

地震にあった時の心得を紹介します。
地震の心得10か条


◇わが身と家族の身の安全を!
◇ぐらっと来たらすぐに火の始末。ただし危険をともなうムリはしない!
◇あわてて外に飛び出すな!
◇戸を開けて出口の確保を!
◇屋外では頭をまもり、危険なものから身をさけよ!
◇デパート・劇場などでは係員の指示にしたがって行動を!
◇自動車は道の左側によせて停車。規制区域では運転禁止!
◇山くずれ・がけくずれ・津波に注意!
◇避難は徒歩で、持ち物は最小限に!
◇デマで動くな正しい情報で行動!
(東京都「防災のしおり」より )

津波に対する心得を紹介します。
津波の心得7か条 


▽小さなゆれでも油断禁物!
小さいゆれの地震でも、長い時間ゆっくりとしたゆれを感じたときは要注意。津波の危険があります。
▽安全な高いところへ避難する!
ただちに海岸からはなれ、急いで安全な高いところに避難。その際は「より遠くへ」ではなく、「より高い」ところへ逃げること。
▽津波のスピードは速い!
ゆれを感じたら、すぐに避難を。ゆれを感じなくても津波警報が発表されたら急いで安全な高いところへ!
▽津波はくり返しやってくる!
津波は2回、3回とおそってきます。警報・注意報が解除されるまで避難場所からもどることはやめましょう。
▽正しい情報をきく!
避難先ではラジオ、テレビや広報車などを通じて正しい情報を聞きましょう。
▽海岸に近づかない!
津波注意報でも、海辺にはぜったいに近づかないようにしましょう。
▽河川に近づかない!
津波は河川をさかのぼってきますので、河川には絶対に近づかないようにしましょう。
(津波対策関係省庁連絡会議)より


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地震に対する準備や心構えは大丈夫になりましたでしょうか?


記述してある内容につきましては、充分調査してある積りですが、参考になさる場合には、個人の責任でお願いします。万一、損害や被害に遭われても、当方では一切の責任はもてません。

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