寒天
寒天は海藻の一種、天草(テングサ)と呼ばれる赤っぽい海藻、または、オゴノリと呼ばれる茶褐色の海藻を原料として、それらを煮詰めて作られています。 精製、乾燥することによりその7割以上が食物繊維でできた角寒天、糸寒天等になります。食物繊維が豊富でローカロリーです。ダイエット食品としては定番の食材ですね。 近年では、この寒天がダイエット食品だけでなく、生活習慣病の予防にも効果が見られることがわかってきました。寒天に含まれる食物繊維には、大量の水を保持し続ける特長があります。 人の消化液で分解されないのが食物繊維ですが、寒天はさらに大量の水を保持したまま腸へとやってくるため、腸内で大幅な体積を占める特異的な存在の食べ物です。 その結果、糖やコレステロールを体外へ排出してくれます。この寒天の性質が高血糖、高コレステロール、高血圧、肥満の対策にもつながるということなのです。 血圧が高めの方に 血糖値が気になる方へ 食後は血糖値を抑えるコーヒーでリラックスするのもいいでしょう。 寒天は豊富な食物繊維で便秘等、お通じにも期待できます。お通じでお悩みの方は寒天をぜひお試しください。ダイエットはもちろん、肥満予防にもおすすめです。
食の欧米化が進んだことで、日本人が摂取しなくなった(摂取量が減った)成分は、たくさん存在します。そのような成分の中に、食物繊維(ファイバー)があります。 この成分の摂取量が不足すると、肥満や大腸疾患、糖尿病などを引き起こしてしまう恐れがあります。 食物繊維は野菜などに含まれる成分で、腸の働きを活性化させる働きを持っています。食物繊維は、特に根菜類、ほうれん草やりんごなどに含まれているのですが、実は今話題の寒天にも、たくさん含まれています。 また、寒天はほぼカロリー0という特徴を持っているので、ダイエットをしようと考える人にもオススメな食材です。 寒天には2つのタイプの食物繊維が含まれています。 最初にお話した通り、寒天には食物繊維が豊富に含まれています。「どのくらい豊富か」というと、寒天成分の約7割が食物繊維という程です。色々な食品を見ても、これだけ食物繊維が多く含まれているものは、そう多くはありません。 寒天に含まれる食物繊維には、大きな特徴があります。食物繊維は“不溶性食物繊維”と“水溶性食物繊維”の2種類に分けられます。
寒天には、なんと水溶性と非水溶性、両方の食物繊維が存在するのです。 よく言われる「寒天が健康に良い」といわれる理由は、ここにあったのです。
食物繊維は、腸の働きを活性化させるだけではありません。コレステロールの蓄積を防ぐ働きもあるのです。 水溶性の性質も持ち合わせる寒天の食物繊維は、腸内でねばねばとした、粘着性の高い液に変化します。この液は、胆汁酸を吸収させず、そのまま体外に排出するのです。 胆汁酸とは、脂質の消化を助ける成分。 胆汁酸の吸収を防ぎ、体内に排出してしまうと、身体は新しい胆汁酸を作ろうと、胆汁酸の成分の原料である、コレステロールをどんどん消費します。 そのため、体内にコレステロールが蓄積しにくくなるのです。 コレステロール過多は、動脈硬化を進行させてしまいますので、コレステロール値の高い人は、水溶性の食物繊維を摂ることがオススメです。 コレステロールが気になる方へ
寒天の主成分、食物繊維はカロリーがほぼゼロなので、食べたら体脂肪が増える、という心配はありません。また、食物繊維は水を吸い込む特性があるので、少し食べれば胃の中で膨らみ、満腹感を得ることができるでしょう。 「お腹が空いてしまった…。」というときには、寒天など、食物繊維が豊富に含まれているものを食べると、ダイエットにつながるはずです。 夏場の暑いときには、食も細りがちになります。そんなときは、冷たくひえた心太(ところてん)もいいものです。夏はところてんでダイエット。
とは言っても、摂り過ぎは下痢のもとになります。 食物繊維は、過剰摂取すると下痢の症状を引き起こしてしまい、必要なミネラル分まで排出させてしまうので、注意が必要です。 最近、注目を浴びる寒天ですが、食物繊維が本当に多く含まれている食材なので、一過性の流行で辞めてしまわず、毎日の生活に取り入れていくことが良いでしょう。
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