ビタミンA
皮膚や目の角膜、胃腸や肺、子宮などの内臓を含めた上皮細胞の粘膜の健康を保ち、癌の発生を抑制します。 適切な吸収には、ミネラルと脂肪が必要で、慢性的な脂肪の消化吸収不良により、まれに欠乏症(夜盲症、視力、免疫機能の低下、慢性の下痢など)が見られます。
ビタミンAには、初めからビタミンAのかたちで動物性食品に多く含まれるレチノールと、緑黄色野菜に含まれるβ-カロチンがあります。 レチノールは、動物性食品に多く含まれますが野菜類にはほとんど皆無です。一方、カロチンというのはプロビタミンAともいわれ、ビタミンA(レチノール)に変わります。
頭痛(おもに後頭部)、疲労感、めまい、吐き気、嘔吐などや 、下痢、肌荒れ、発疹などの症状がでたりすることがあります。よっぽど取りすぎない限り大丈夫です。 植物性の食品に含まれているカロチノイドはプロビタミンA(βカロチン)といって、ビタミンAになる前の物質です。βカロチンにはそのような毒性はありません。 小腸、肝臓、腎臓などによって分解されて、ビタミAになります。脂溶性のビタミンなので油と一緒に召し上がると吸収率が上がります。 レチノールは通常80〜90%が吸収されますが、カロチノイドのなかのベータカロチンはそのままだと、30%以下の吸収率です。これが油に溶けると80%前後まで吸収率が上がります。
不足気味で起きる症状として、眼球の乾燥で目がしょぼしょぼする。暗がりに目がなかなか慣れない暗順応失調。 近くから遠くのものへ視線を移動したときに焦点がなかなか合わない、視覚機能の低下等があります。 肌がカサカサになったり、白く粉をふいたようになります。鮫肌の原因にも考えられています。 粘膜では歯ぐきが弱り、歯がぐらついたり、鼻の粘膜が乾いて匂いが感じられなくなっりします。 髪の毛は艶がなくなり、抜け毛が増え、白髪も多くなります。 ほかに、食欲がなく胃がむかつき、何となく体がだるいなどの症状もビタミンAの不足が考えられます。 この他にも骨の発育に深く関わっており、成長期の発育不全もビタミンAの不足によるところが大きいようです。 また、人間の内臓の殆どは上皮細胞の一種である粘膜で覆われています。この粘膜の形成に関わっているのがビタミンAです。 これらの粘膜をいろいろな感染や癌細胞の発症から守っています。
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