炭は大昔から使われていた
炭は、日本では1万年前(縄文時代)の遺跡から発掘され、燃料などに使っていたことが知られています。(その時は薪を燃やした残り火を消した、「消し炭」を使っていたそうです)。 木を燃やすと煙が立ち、すぐに燃え尽きてしまいますが、炭にすると煙も炎も出ず、火持ちがよく(発熱量は薪が1gあたり約4500calに対し、炭は約7000calと約1.6倍近くも高くなるというスグレモノなのです)、しかも腐らず保存がききます。 軽くて持ち運びが便利で、とても優れた燃料として使われてきました。炭は加熱をすると遠・近赤外線を放射し、ものを芯から温める作用があります。浄水、炊飯、お風呂など家庭内で使われ始めたのは、ほんの十数年前かららしい。 そういえば、タレントのうつみ宮土里さんのお宅には、炭が一杯置いてあると、なにかの番組で喋っていたのを思い出しました。
「良い炭」として有名な備長炭。最近、注目の高い竹炭。これらは、キャンプ用に売っている一般的な黒い炭とはちょっと違います。炭にも種類があります。
この消粉がついて白く見えるために、白炭といわれる。木の皮はとけている。ノコギリでも切れないほど硬い。 燃料としては、火付きは悪いが、火持ちが良い。表面には細かい孔(あな)が無数にあいており、これが色々な健康効果をもたらす。生活燃料、暖房の他に、食べ物、空気、水の浄化など、健康生活にも有用です。
このため、 消臭・防湿効果が高く、その吸着力は黒炭の10倍以上もあると言われている。金属イオン(マグネシウム、カルシウムイオン)やカリウム、ナトリウム、鉄分などの天然ミネラルが豊富で、しかも水に溶けやすい形で含まれている。 白炭と同様、健康生活へのさまざまな活用ができる。
1gの炭で、約300平方メートルにもなるそうです。 このため水や空気が通りやすく、さらに通ったときには、広いい表面積で色々なものを吸着してくれます。空気が通ったとき、湿度が高ければ湿気を吸着。逆に乾燥しているときには、その水分を空気に放出して、加湿器としてはたらいてくれます。 木炭を水に浸けたとき、断面の所から無数の細かな気泡が出てきます。また、沸騰させるといつまでも細かな泡が出続けます。これがまさに木炭の多孔質を証明するものです。
昔、上水道が完備していない頃、「井戸」を掘って生活用水として、使っておりました。その井戸には、浄化用も兼ねて炭が使われていました。
事前の準備 白炭(備長炭)か竹炭を、タワシなどで流水にさらしながらよく洗います。決して洗剤などは使わないこと。 (微細孔に洗剤が残る)鍋などに、水と一緒に入れて火にかけます。沸騰したら弱火で10分ほど加熱し、取り出して冷やす。 これで使用できる炭となります。 使用後は水洗いしてから、天日乾燥させると長持ちします。
<事前準備>した炭を、水1リットルに対し約100g入れます。できれば一晩、置いておけば、できあがりです。2〜3カ月が交換の目安。使い終わったものは、消臭剤として使ったり、細かく砕いて庭に撒いたり、植木鉢に施すと良いでしょう。
ある料理屋では、「釜飯」の中に炭を入れて炊き上げ、そのままテーブルに出しておりました。小さい釜ですから、炭がよく目立ちます。話題にもなっていましたが、大変美味しかったです。ヨ。 使用後は、流水で洗い(洗剤は厳禁!)乾燥させると、約4〜5ヵ月は使えます。炭の表面に色がついたり、折れるようになったら交換します。 竹炭 飲料・炊飯用 6枚入
天ぷらや揚げ物に炭を使うと、遠赤効果でカラッと揚がり、不純物を吸着し油も長持ちします。あらかじめ、<事前準備>した炭1片(5〜10cm程度)を加熱していない油に入れます。 鍋を火にかけて、普通に調理します。必ず、乾燥させた炭を使ってください。
料理などに使うように事前準備の必要はありませんが、使い始めは、やはりまず一度”タワシ”で流水にさらしながら洗うと良いでしょう。 ストレス解消法や森林浴について。
浄化効果を発揮して、塩素や菌、湯あかなどを吸着、浄化して水がキレイになります。お湯も長持ちし、湯あかがつきにくく、浴槽が汚れにくくなります。脱臭効果 で、カルキ臭が取り除かれ、鼻にツンとくる感じがなくなります。 ミネラル分が溶けこみ、お肌のツルツル、スベスベが期待できます。マイナスイオン効果 で、やわらかい水になり、ピリピリした感じがなくなります。遠赤外線の効果は、身体の芯まで温め、血行を良くし疲労回復へ、その上湯冷めもしにくくなります。 さらに、備長炭自体がアルカリ性なので、お湯をアルカリ性に変え、アルカリ温泉と同じ効果も期待できます。こうした効果で、リウマチ、五十肩、腰痛、冷え性も緩和されるようになります。 入浴の約2〜3時間前には、300〜500g程度を網などに入れて、浴槽に入れます。お風呂を沸かす。沸かしかえす場合は、炭はそのまま入れておいてもOKです。給湯式のお風呂では、お湯の注ぎ口に近い所に下げ、入浴前に少し時間を置くようにします。 7〜10日に1回は水洗いし、天日乾燥させましょう。半年から1年程度は使えます。使用済の炭は、消臭剤、庭の土壌改良剤として再利用が可能です。
人は眠っている間にコップ1〜2杯もの汗をかくと言われています。炭は表面に無数の孔(あな)があり、これで湿気を吸い取ってくれます。つまり寝汗でぐっちょり、なんてことなく、快適に眠れるので、熟睡しやすくなります。 汗が酸化して起こる、なんとなく嫌な布団の臭い。そんなものも吸い取って解消するので、気持ちよく眠れます。 体温で温まった炭は、遠赤外線を発生します。つまり、ただ寝ているだけで、温泉に入っているのと同じ効果が得られます。 冷えにくいため、寒さで夜中に目が覚めるということも減ります。マイナスイオンには、副交感神経にはたらきかけ、気分を穏やかにする鎮静作用があります。このため、森林浴をしているような爽やかさで眠れ、目覚めもスッキリと気分爽快になれます。 炭は、以上のように、快い睡眠をもたらしてくれる効果があります。
炭には、できあがった炭そのものだけでなく、それを作る過程からうまれる木酢液(もくさくえき)という副産物があります。木が燃焼するときに含まれる水蒸気を集め、精製したもので、保水、保湿、抗菌、消毒、消臭など、さまざまな効果があります。 竹炭を作るときに生まれる副産物は「竹酢液」といいます。最近、木酢液、竹酢液の効果に注目が集まっており、ボトルにつめたものを買うこともできます。ホームセンターで、園芸品の売り場でよく見かけるようになりました。 竹酢液は、木酢液よりタール分が少ないので、透明度が高く、匂いもソフトで肌にもよりやさしいと言われています。また、竹酢液は酸性の成分を多く含んでいるので、木酢液より酸度が高く、より殺菌力があります。ギ酸を多く含むため地面に撒いておくとムカデよけにもなります。 竹酢液は生の竹を搾り出したものとはだいぶ成分が違い、pH2.5〜3.5の強酸性の液体です。成分の80〜90%が水で、残りの10〜20%が有機化合物です。なめるとすっぱい事からも分かるように、主成分は酢酸(お酢の主成分)で、そのために「竹酢液」と呼ばれています。 微量成分は酸類・フェノール類・中性物質類・カルボニル類・塩基性成分などに分かれ、その数は200種類以上に及びます。
炭のさまざまな効果は、飲料水やお風呂だけではもったいない。せっかく強力な調湿効果があり、空気もキレイにしてくれるのだから、家全体に使ってみましょう。しかもその効果は、半永久的に続いてくれます。
そこで炭パワーを試してみましょう。1坪当たり40〜60kg程度の炭を、床下に埋めます。家は一生の財産です。最近では、大手工務店などでも、希望により実施しています。建て替え・新築のときには問い合わせてみてはいかがでしょう?
6畳間の場合、約10kgの炭を用います。籐のかごなど、通気性の良い入れ物も2〜4つ用意 します。かごひとつに2〜4kgの炭を入れます。できれば部屋の4すみ、最低でも対角線上2すみに置きます。ときどき風通しの良い場所に出して、天日干します。
この頃、パソコンショップで、電磁波から守る。という目的で、炭の製品が置いてあるのを見たことはありませんか? 炭の効果として、本当に電磁波へのバリヤーになってくれるのかどうかは、まだまだ研究中のようです。しかし、家電に囲まれ、常に電磁波を浴びながら、生活をしている現代の私たちを救ってくれるものになるかもしれません。ネ。
携帯電話、テレビ、パソコン、電子レンジ、冷蔵庫、ワープロ、ファクシミリ、エアコン、ラジカセなど、すべての電気製品から電磁波は放出され、長期に浴びると人体に多大な悪影響があると言われています。 高温で焼きあげた竹炭は通電性があることから、電磁波を遮蔽する作用があります。テレビは画面の前面より左右の側面から電磁波が多く放出しているそうなので、硬質の竹炭を画面の左右に置くと、効果的と言う人もいるようです。 (因果関係については、まだ研究中のようです。) 次のような意見もあります。
次の文献が、お役に立つかもしれません。 電波防護指針 諮問第38号「電波利用のにおける人体の防護指針」(PDF資料) 近くに炭を置いただけで電磁波がこなくなると言うのは、ほとんどいい加減な見解であるというのが、常識的な見方です。炭の優れている点は、マイナスイオン効果や除湿、除臭効果にあるのであり、電磁波防止の効果にあるのではありません。という見解もありました。
日本の山の樹木を人の手で守っていく中で生まれた炭焼きの文化は、世界に誇れるものです。特に優れた白炭(備長炭など)には、高い技術が必要で、日本を中心として、中国などアジアのごく一部の国でしか作られていないのです。
井戸水の利用に際して、木炭をろ過材として使用し、汚れを吸い取り、木炭に活着する自然の微生物のはたらきで汚れを浄化します。もちろんこの水を生き返らせるパワーは家の水槽や花瓶でも使うことができます。
炭パワーは農地だけでなく、家の庭でも有効なので、ガーデニングや庭の手入れなどにぜひ使ってみてください。 備長炭を砕いて、畑や花壇にまきます。無数の孔(あな)が開いているので、土の中に空気や水が通りやすくなります。微生物の活性が高まり、天然の肥料になります。
チョット手間は掛かりますが、環境には優しい。(新しい発見でした。) 備長炭を流水でよく洗う。(洗剤は使わないで) 小さく切った食品トレーなどで炭をくるみ、いらなくなった靴下やハンカチで包み、ゴムなどでしばる。水に入れて、浮くかどうか確認。浮かない場合はトレーを増やす。 塩、小さじ1を加えて、普通に洗う。もちろん洗剤は不要です。汚れが目立つ部分は、洗う前に軽く石けんでこすっておく。洗濯物に臭いが残る場合は、炭の量を増やす。白さが足りない時は、塩を多めにする。洗濯が終わったら、洗濯物と一緒に炭も天日に干します。
冷蔵庫には、 約100gを通気性の良い布か網袋に入れ、棚のすみへ入れて置く。大きい冷蔵庫の場合は、棚1段に対して1本を置く。 トイレには、 2〜3片ほどを、網やかごなどに入れ、すみに置いておく。「臭いがとれないなぁ」と思う場合は、炭の量を増やします。 お部屋には、特に通気の悪い部屋や、寝たきりの方がいる部屋の場合は、置炭をする。 下駄箱、たんす、押し入れ、車には、 約100gを通気性の良い布か網袋に入れ、置くかつるすなどする。臭いがとれない場合やカビが発生した場合は、量を増やします。 他にもこんな効果が期待できます。 マイナスイオン効果で、酸化が防止できます。食品も人も元気になります。(冷蔵庫、お部屋などに) エチレンガスを吸収し、野菜などの鮮度が長持ちします。(冷蔵庫、野菜入れなどに) 湿度が調節され、空気が浄化されるので、カビ防止になります。(冷蔵庫、野菜入れ、お部屋、下駄箱、たんす、押し入れなどに) 「炭」の持ってる特長が生活に役立つことをみてきました。現代人は忙しい。便利な商品があれば、つい、使ってしまいます。炭は、パッケージから出して、すぐ使えるというものではありません。 準備に一手間かかります。環境への影響のことなどは、普段あまり考えていません。これを機会に、少し環境に思いを廻らせてみたい。それにしても、炭はセラミックによく似た性質をもっている。と、再認識させられました。 記述してある内容につきましては、充分調査してある積りですが、参考になさる場合には、個人の責任でお願いします。万一、損害や被害に遭われても、当方では一切の責任はもてません。 |
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