リコピンはトマトに含まれる赤い色素、抗酸化作用が強い
トマトが赤く色づきだすと、医者の顔色が青くなる。と比喩して、トマトが身体にいいことを教えてくれている。トマトの赤い色素は「リコピン」という成分で、とりわけ「抗酸化作用」が強いことが分かっています。
トマトの赤い色素、リコピンには、がんや動脈硬化などの、様々な生活習慣病の原因となる活性酸素を消去するはたらきの「抗酸化作用」があります。
とりわけ前立腺がんをはじめ、肝臓がんや大腸がん、膀胱がん等のがんや、動脈硬化などの生活習慣病に対する予防効果は、カゴメ総合研究所が大学・研究機関と共同研究を行い、その効能を確認しています。とのことです。 リコピンは「カロテノイド」(動植物に含まれる、赤や黄色、オレンジ色の色素)のひとつで、カロテノイドにはリコピンのほか「β-カロテン」などがあります。
リコピンは活性酸素(一重項酸素)を消去する能力が強く、他の天然の抗酸化物質と比較しても明らかなんだそうです。 リコピンをはじめとするカロテノイドは一般に、活性酸素の中でも、特に「一重項酸素(いちじゅうこうさんそ)」と呼ばれるものに対する消去能力が高いことが知られています。 聞き慣れない、一重項酸素という言葉がでてきました。安定した形で存在する通常の酸素を「三重項酸素(さんじゅうこうさんそ)」といいます。これが、何らかの原因で不安定な形になったものが「一重項酸素(いちじゅうこうさんそ)」です。 「一重項酸素」は、活性酸素のひとつで、安定した「三重項酸素」と比較して高いエネルギーを持っています。「一重項酸素」を消去するには、もともと安定した形だった「三重項酸素」に変換する方法(1)と、自身を分解する方法(2)があります。 「カロテノイド」は(1)の作用が、ビタミンEは(2)の作用が強いことが分かっているんだそうです。
リコピンはまた、メラニン生成を促す活性酸素を抑制し、チロシナーゼの働きを抑えます。その結果、白い肌が期待されると考えられます。 リコピンは、生活習慣病の予防だけでなく、美白にも有効なことがカゴメさんの研究で明らかになってきたそうです。 リコピンは、シミやソバカスなどの原因となる、紫外線によって生じるメラニンの生成を促進する活性酸素を消去するとともに、メラニンの生成に必要な酵素、チロシナーゼの働きを抑えます。その結果、美白につながるということです。 最近ではトマトの輪切りを顔などに貼る「トマトパック」や、お風呂の入浴剤代わりにトマトジュースを使う「トマト風呂」で直接効能を得ようとする人もいるようです。しかし、皮膚にトマトをのせたりしても、リコピンはなかなか体内には取り込まれません。 それよりは、ジュースなどのトマト加工品を摂取する方が、確実に体内にリコピンを取り込むことができ、そして皮膚にも蓄積されます。とカゴメさんのサイトに詳しい。
赤ちゃんは、誕生して初めて肺呼吸を始めるその瞬間から、空気中の酸素を利用します。しかし同時に、酸素の害にも初めてさらされます。その害のことを「酸化ストレス」と呼んでいます。
抵抗力が未熟なままの新生児・乳児にとっては、この「酸化ストレス」と戦うためにも、リコピンなどの抗酸化物質の存在が特に重要と考えられています。トマトの摂取量が多い母体ほど、母乳や臍帯血中のリコピン含量が多くなることをカゴメ総合研究所では確認しているそうです。
リコピンは、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制し、動脈硬化を予防する作用があることが分かっています。
紫外線のきつい夏の日差しを浴びると、カラダに活性酸素も発生しやすくなり、疲れるだけでなく、シミなどの原因にもなります。 活性酸素によるシミを防ぐ作用でお知らせしたリコピンは、トマトに含まれていることでよく知られていますが、実はスイカの赤い色もリコピンによるものです。 スイカに含まれているリコピンの量は、一般的な生食用トマトより多く含まれています。ただし、加工されているトマトは、熱処理や油を混ぜることによって吸収しやすくなっています。 漢方や民間療法などで用いられるスイカ糖(スイカを煮詰めたもの)は、熱処理されているので、生で食べるよりもリコピン吸収も期待できそうです。 また最近シトルリンにも強力な抗酸化成分であることもわかりました。リコピンとシトルリンのw効果で、スイカの抗酸化活性は、トマトの1.7倍になると報告されています。
紫外線は、肌を老化させる元なのです。 実は、シミ、シワなど女性の気になる肌老化の、8割が紫外線による「光老化」なんだそうです。 紫外線対策は、日傘や帽子、サングラスで紫外線を浴びないようにすることはもちろん、紫外線による肌のサビを防ぐことと、正常なターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)を行えるよう肌を健やかに保つことが基本です。 リコピンは、シミやソバカスなどの原因となる、紫外線によって生じるメラニンの生成を促進する活性酸素を消去するとともに、メラニンの生成に必要な酵素、チロシナーゼの働きを抑えます。 リコピンはカロテノイドのひとつですが、近年、カロテノイド自体が強い抗酸化作用を持つことが知られるようになり、急激に注目度がアップしました。 そして、カロテノイドの中でも、とりわけリコピンは抗酸化作用が強く、その作用はβ-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上にもなることが分かったのです。
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