フェルラ酸のはたらきや日本酒とフェルラ酸の関係から美肌作用をみる
フェルラ酸はポリフェノール類の一種です。フェルラ酸は、米糠(こめぬか)に特有な生理活性物質です。発芽玄米や米糠(こめぬか)などに含まれているファイトケミカル(フィトケミカル)の仲間です。 お相撲さんは裸で取り組みます。大勢の人の前に素肌を晒します。力士の肌は、商売道具でもあります。二十歳を過ぎるとお酒(日本酒)をよく飲むそうです。そうすると、商売道具のお肌が輝きはじめるんだそうです。 芸者衆はお酒も飲みますが、お酒(日本酒)のお風呂にも入ったそうです。お湯の中にいくらかを注いでのお話です。今でもそうなんだろうか?確かめてはいない。これもお肌を綺麗に保つための先人の知恵のようです。
日本酒には、細胞の老化を防ぐと考えられる成分フェルラ酸が含まれています。このフェルラ酸は老化の要因である活性酸素を除去する作用があります。活性酸素は人間の防御作用(抗菌など)に不可欠なものです。 しかし、その一方では細胞を傷つけてしまい、老化や発ガンの原因となるともいわれています。両刃の剣ですが、日本酒を飲む人の血液中には活性酸素を抑制するフェルラ酸が多いということが医学的な検査で証明されています。 フェルラ酸はポリフェノール類の一種です。フェルラ酸は、米糠(こめぬか)に特有な生理活性物質、すなわちファイトケミカル(フィトケミカル)の仲間です。
1995年8月、フェルラ酸は「化学的合成品以外の食品添加物」として、また2001年3月には紫外線吸収用の化粧品原料としてそれぞれ国より認可されました。 フェルラ酸は、食品分野において抗酸化剤、変色防止剤としての役割が考えらていて、紫外線カットの化粧品原料としても実用化が進んでいます。 また海外ではバニラエッセンスなど天然物系香料の原料としても使用されています。さらにフェルラ酸を原料にして、EGMPという大腸発ガン予防物質が合成できます。血糖降下作用のあることも発見されました。 高齢化社会を迎え、高齢者における認知症の代表的疾患の一つであるアルツハイマー病は社会的にも大きな問題となっています。
フェルラ酸は、どんな植物にも含まれる物質です。そのフェルラ酸がベータアミロイドの毒性から神経を守っています。 ベータアミロイドは体の中にわずかにある小さなタンパク質で、アルツハイマー病の原因物質と考えられており、遺伝子に欠陥がある人や、遺伝子には欠陥がない人でも高齢になると脳内に増えてきます。最近ではベータアミロイドは健忘の原因ともなっていると考えられています。
植物の葉や茎に含まれているフェルラ酸は、後腸という草食動物が持っている長い腸を退化させたヒトでは吸収することはできません。 一方、ブルーベリーやプラムなど一部の果物、漢方で使われるセリ科のトウキやセンキュウの根、あるいは米や小麦など、一部の穀物にはフェルラ酸がヒトでも吸収できる形で含まれています。 しかし、米や小麦に大量に含まれているフェルラ酸のすべては穀粒の表面にある糠(ぬか)の中にあって、糠を取り除いてしまった精白米や精白小麦粉には含まれていないようです。 また、フェルラ酸は過酸化脂質の生成を抑制すると考えられます。日本酒を適量飲酒することにより、体の中で起こる脂質過酸化反応を抑制し、体を守ることができるのではと期待されています。 酒を適量飲んでいる人に長寿の人が多いのは、酒に抗酸化物質が含まれていることに起因するのではないかと推定されています。
日本酒には「保温保湿効果」のあるアミノ酸や有機酸、グリセロールなどの成分も含まれています。 また、「老化防止効果」のあるフェルラ酸という坑酸化物質も含まれています。さらに、「あれ肌予防効果」のあるα−エチルグルコシドという物質も含まれています。 日本酒は肌がキレイになる「美肌効果」があるといわれてきましたが、最近の科学的な研究で、日本酒の美容・美肌効果が明らかになってきました。 日本酒の醸造過程で使われる「日本麹かび」といわれる麹に、様々な酵素やビタミン類など多くの栄養素が含まれていることがわかってきたのです。
日本酒に含まれている成分は、抽出されてコウジ酸クリームとして医薬品にもなっているものです。 これは、 チロシナーゼ(酵素)の活性を抑制して、シミやそばかすのもとになるメラニンの生成を抑制する作用を発揮し、お肌の美白効果を高める作用を促すのです。
日本酒を適量、ここをお忘れなく。そして、勿論「お酒は二十歳を迎えてから」さらに、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな!」これは鉄則です。
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