大豆イソフラボンの働きに期待が大きいのか、関心も高い
大豆イソフラボンを調べてみると、一般に広く関心がもたれているのか農林水産省や内閣府食品安全委員会事務局が「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」として、説明してくれている。それらも参考にしながらみていこう。
大豆イソフラボンは天然植物のみに存在するフラボノイドの一種で、特に大豆胚芽に多く含まれます。構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ているので、別名「フェストロゲン(植物女性ホルモン)」とも呼ばれています。
なお、大豆イソフラボン配糖体はそのままではエストロゲン受容体に結合しませんが、体内で大豆イソフラボンアグリコンに変化して、生体作用を現します。この生体作用により、骨粗しょう症の予防や更年期障害の軽減等に有用と言われております。
大豆イソフラボンはエストロゲンが不足している場合はそれを補い、多すぎる場合は減らし、ホルモンを調整する働きがあります。大豆イソフラボンに期待される効果 をみてみる。
食品安全委員会は、「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」の中で、大豆イソフラボンの主たる生体への影響として、以下のとおり、エストロゲン受容体を介する作用を挙げています。
「これらの効果がヒトにおいても発揮されることが推論されうる。例えば骨粗しょう症、乳がんや前立腺がん等の予防効果が期待されるが、一方、乳がん発症や再発のリスクを高める可能性も考えられる。 しかし未だ実際に多くの研究が行われている段階にあり、ヒトにおける大豆イソフラボンの有効性と安全性についての議論は確立していない。」
平成14年国民栄養調査(厚生労働省)による大豆食品等の摂取量からの試算によると、平均的な日本人(15歳以上)の大豆イソフラボン摂取量は一日当た18mg (大豆イソフラボンアグリコン換算値)です。 昭和50年から平成14年までの国民栄養調査結果によると、大豆食品などの一日当たりの摂取量に大きな変化がないことから、日本人の大豆イソフラボン摂取量は過去30年でほとんど変化していないと考えられます。 日本人を含むアジアの人々は、日常の食生活で、欧米人などに比べて様々な種類の大豆食品を多く食べていることから、大豆食品由来の大豆イソフラボンをより多く摂取していると考えられます。
私たちは大豆由来食品を昔から摂ってきております。その限りにおいては特に問題はないように思います。大豆イソフラボンに対して過度の期待を抱き、偏った摂取にならないように警鐘が鳴らされていると思います。 農林水産省 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A 内閣府食品安全委員会事務局 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A
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