カプサンチンは赤ピーマンや赤唐辛子に含まれる赤い色素で、ファイトケミカルです
カプサンチン 赤ピーマンや赤唐辛子に含まれる赤い色素のことで、カロテノイドの一種です。 カロテノイドとは、野菜、果物やカニ、エビなどの水産物などに含まれている、赤や橙、黄の脂溶性色素で、現在では600種類以上の存在が知られています。 トマトや西瓜に含まれるリコピン、ニンジンのβ-カロテン、赤ピーマンのカプサンチンが有名です。カプサンチンは、分子中に酸素を含み、このようなカロテノイドをキサントフィルと呼び、リコピンやβ-カロテンなどのカロテンとは区別されております。 カプサンチンは優れた抗酸化作用を有することから、生活習慣病をはじめとする様々な疾病の予防効果が注目されています。β-カロテンより強い抗酸化力で動脈硬化の予防が期待されています。(β-カロテンはβ-カロチンとも呼ばれる) カプサンチンが持つ強い抗酸化作用は、LDL−コレステロール(悪玉コレステロール)が酸化されるのを防ぎ、HDL−コレステロール(善玉コレステロ−ル)にも取り込まれ、活性酸素から守ります。 善玉コレステロールには、血管の壁に溜まったコレステロールを掃除する作用があるので、動脈硬化の予防に有効といわれています。脳血管疾患や心臓病などの生活習慣病の予防にも効果が期待されます。
カプサンチンは前述したように、カロテン(カロチン)、リコピンと同じく、カロテノイド(カロチノイド)と呼ばれる色素の仲間です。ビタミンAには変わりませんが、リコピンと同等の抗酸化作用を持つとされています。
ピーマンは熟すにつれて、カプサンチンやビタミンの量が増えます。それとともに、ピーマン独特の青臭さが消えて甘みが増してきます。カプサンチンは赤唐辛子にも含まれます。 熱に強く、油との相性がよいという特徴があるので、赤ピーマンや赤唐辛子は油炒めやきんぴらにすると 効果的にカプサンチンが摂れます。 ピーマンといえば、緑色の他に黄色やオレンジ、赤とさまざまな色があります。緑色のピーマンは未熟な実で、熟すにつれて緑から黄へ、そしてオレンジさらに赤と色が変わります。これは、緑色の色素であるクロロフィルが分解されて、赤色の色素であるカプサンチンに変わるためです。 最近、店頭でよく見かけるようになった、オレンジや黄色の「パプリカ」と呼ばれるものも、ピーマンです。「パプリカ」はハンガリー語でピーマンのことです。ピーマンと言う呼び名はフランス語のピマン「piment」がなまったものだそうです。
赤い色素カプサンチンは抗酸化性、発癌抑制物質として知られており、機能性成分として期待されています。
運動による脂肪燃焼とは違いカプサンチンには即効性があり、ダイエットに効果的であると考えられます。
赤唐辛子の果皮には、カプサイシンという辛味成分が含まれていますがカプサンチンとは全く別の成分です。 カプサイシンとは、唐辛子の辛さのもとになる成分です。唐辛子を食べて体が暑くなったりするのは、このカプサイシンの作用です。唐辛子には古くから、殺菌作用や健胃作用、体を暖める効果があるとされてきました。
体内に入ったカプサイシンはほとんど(約85%)が胃腸で吸収されます。胃や小腸で吸収されると血液によって脳に運ばれ、中枢神経を刺激して、副腎にホルモン(アドレナリン)の分泌を促します。 そのためホルモンによってエネルギーの代謝を高め、脂肪を燃焼し、体温を高め(血行を良くする)、冷えやむくみなどを改善してくれます。 カプサイシンは、血行を促進して、肩こりや冷え性などを改善します。さらに、免疫力をアップさせたり、疲労を回復するなどの働きがあります。 イソフラボンと共に摂取することで、発毛促進、抜け毛予防に効果があり、回復は困難だといわれている、いわゆるM字型の脱毛症にも効果があると言われています。
![]() ![]()
|
この改行は必要→