ウコンの成分・クルクミンはポリフェノールの仲間でファイトケミカル
ウコンの主成分クルクミンはターメリックともいわれる。
ウコンには殺菌や抗菌の作用があることを、ある京都の呉服屋さんから教わった。たとうがみ【畳紙・帖紙】という。教わったのは「たとうし」と言ったように記憶していたが、調べてみると、どうも、「たとうがみ」というようだ。 厚紙に渋や漆を塗り、折目をつけ、物を畳み込むようにしたもの。和服、結髪の道具などをしまう。ものなんだが、和紙にウコンを漉きこんで作られていた。呉服をカビや害虫から守ってくれる効果が有るとのことだった。
ウコンは、高温多湿を好み、南アジアを中心に、アジア、アフリカ、中南米の各大陸の熱帯から亜熱帯にかけて広く分布するショウガ科の多年草植物です。ウコンの原産地は東インド地方と考えられており、紀元前970年頃には、ウコンの栽培が始まっていたと言われています。 現在の日本におけるウコンの主な産地は沖縄ですが、その歴史は平安時代(※)に中国から琉球へウコンが伝わった時に遡ります。広く海外と交易をしていた琉球王国を通じて、薩摩、境という経路で各地に広まりました。 琉球王朝時代から独自の文化を築いてきた沖縄では、ウコンは「うっちん」と方言で呼ばれ受け継がれてきました。 室町時代には、広い地域へと広まっていきました。江戸時代には幕府が創設した薬園で栽培され、その後、急速に庶民の生活にまで普及していくこととなりました。
ウコンの成分は染料や着色料としても用いられ、代表的なところではカレー粉を黄色く見せている成分であるクルクミン(=ターメリック)をはじめとしてクルクメン、シネオール、アズレンあるいはカンファーなど多くの成分が含まれていることが分かっています クルクミンはポリフェノールの一種です。ポリフェノールは色素系成分のフラボノイドとそれ以外の成分ノンフラボノイド(非フラボノイド)に大別できます。クルクミンはノンフラボノイドに属しています。
クルクミンが分解を促しアセトアルデヒドをためないようにします。他にもクルクミンは肝臓で作られる胆汁の分泌を促します。胆汁は食物の脂肪の分解吸収を促すと共に肝臓の解毒作用を助けます。 クルクミンには活性酸素を除去する働きがあり、脂質の過酸化、コレステロールの酸化などを抑制して動脈硬化を予防することができると報告されています。この結果、血中コレステロールを減少させて、血液をサラサラにする効果を期待することができます。 また、その有害物質が肌に溜まってメラノサイトを刺激するためメラニン組織が活性化し、肌のシミの原因になるといわれています。肝臓を元気にするウコンは美肌や美白にも効果的です。 ウコンの有効成分クルクミンは脂溶性成分です。クルクミンに期待される働きを調べてみよう。
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