ケルセチンには花粉症や抗ガン作用、抗酸化作用を期待
ケルセチン(クエルセチン)とはフラボノイドの一種で、フラボノールに分類されるポリフェノール化合物です。タマネギ100g中に約35mg程度含まれています。 このケルセチンは、ガンを発生させる変異原性物質のはたらきを抑制する作用が認められています。また、ガンや動脈硬化などの原因となる活性酸素から体を守る強い抗酸化作用も持っています。 しみ、そばかす、皮膚ガンの原因となる紫外線から肌を守る作用が認められています。さらに、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーの原因となる物質ができるのを抑える効果も知られています。
ケルセチンはヨーロッパでかなり研究の進められている、主に柑橘類から採れるフラボノイドで、花粉症の炎症を緩和するといわれています。 10年ほど前にドイツが国をあげて研究を行った、コミッションEというハーブの効果を検証する実験でも、このケルセチンは非常に高い花粉症の炎症を抑える効果を発揮しました。 ケルセチンはポリフェノールの中でも特に脂肪吸収抑制効果が強く、体内の脂肪を排出するサポーター的はたらきをします。肝臓での脂肪代謝を高め、脂肪燃焼をアップする黄色の色素成分で、消化管で脂肪と結合し脂肪の吸収を抑制します。 ケルセチンには運動による脂肪の燃焼で、血液中にはがれ出した脂肪の中の毒(カドミウムや水銀などの有害物質)が再び脂肪に取り込まれる事を防ぐ働きがあります。毒抜き(デトックス)効果を高めるはたらきをします。 近年では、ぜん息や花粉症などを抑える薬として使われていますが、前立腺ガンとの関連もわかってきました。またこの成分は脳細胞伝達物質を強化してくれますので、ボケの防止にはとても効果的と考えられています。
ケルセチンはリンゴや緑茶のほか、タマネギ、赤ワイン、松の葉などに含まれています。フラボノイドのうち、フラボノールに分類されるポリフェノール化合物で、タマネギの外皮に最も多く含まれるほか、ホウレン草、ケール、パセリなどにも多く含まれます。 イチョウ葉エキスやプロポリスの有効成分の一つとしてもおなじみのケルセチンはいろいろな野菜、果 物、お茶などに含まれていますが、食生活の調査結果から、タマネギ、リンゴ、お茶がもっとも重要な摂取源とされています。 ケルセチンの吸収率は食品によって異なりますが、タマネギのケルセチンはもっとも吸収のよいものである ことが分かっています。 タマネギに含まれる成分は、ケルセチン、硫化アリル、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、鉄、カリウム、カルシウム、リンなどの近年、滋養強壮を目的とした機能性食品としても期待されています。 タマネギは食用としてだけでなく、薬用としても利用されてきました。効能としては、ビタミンB1の吸収を高める働きや、血液の凝固を防いで血管の中に血栓ができるのを抑える働き、殺菌作用、鎮静効果などが知られています。
ケルセチンの豆知識「ルチン」が多くふくまれている「だったん蕎麦」は別名「苦そば」ともいわれていますが、苦みの元は「ルチン」が変化したケルセチンです。 ![]() ![]() ![]()
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