おなかの調子を整える特定保健用食品(オリゴ糖、乳酸菌、食物繊維)をみる
「おなかの調子が悪い」という時には普通、腹痛やおなかがゆるんでいる状態をいいます。が、ここでの「おなかの調子を整える」は、「腸内をきれいにして」健康な日々を過ごすと捉えていきます。 おなかの中で「便」の滞留時間が長いと有害菌(悪玉菌)が増殖し、健康によくない影響を与える有害物質を腸が吸収する機会が増えます。また、それらがある種の疾病の原因になるともいわれています。 ですから、おなかの中の有害菌の増殖を抑えるとともに、「便」が毎日よい状態で規則正しくあること、つまり「快便」は私たちにとって非常に大切なことです。腸内にはさまざまな有益な菌(善玉菌)と悪玉菌があり、悪玉菌が増えると身体に異常をきたします。
おなかの調子を整える食品は健康な状態の「便」が毎日、規則正しく排泄されるように、またおなかの中の環境が健康に保たれるように設計された食品です。おなかの調子を整える特定保健用食品をみてみます。 おなかの調子を整える食品には
オリゴはギリシア語で少ないを意味する語であることから、少糖類(しょうとうるい)と呼ぶこともあります。 オリゴ糖は、消化性と難消化性(これが腸に有効)を含みます。難消化性の成分が成人における乳糖と同様に、腸内細菌のエサになり腸内細菌(ビフィズス菌)を増殖させます。 オリゴ糖は腸内のビフィズス菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。オリゴ糖でおなかの環境を整えて快便で元気な生活を送りましょう。オリゴ糖は摂取し過ぎるとおなかがゆるくなることがあります。取り過ぎないように注意してください。 研究が進んだ現在、いろいろなオリゴ糖が開発され、利用されるようになりました。おなかの調子を整える食品として、いくつかのオリゴ糖(キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ラフィノースなど)が特定保健用食品として利用されています。
乳酸菌が健康に役立つのは、古くから知られています。世界の最長寿村、ロシアのコーカサス地方ではヨーグルトなどの発酵乳を常食していて、これが長寿の秘訣だと考えられています。 乳酸菌は、整腸作用があり、腸の活動を高めて、食物の消化吸収を助けます。腸内を酸性に保って有毒物質を作り出す腐敗菌や病原菌の働きを抑える抗菌作用、発ガン物質の腸内での合成を妨げる抗がん作用、細菌やウィルスに対する抵抗力を高める免疫増強作用などがあります。 乳酸菌(善玉菌)は、腸内で悪玉菌の活動を抑制し、悪玉菌よりも優位に立つことで腸内環境を整えます。これは、乳酸菌の活動によって腸の状態が酸性に保たれ、悪玉菌の増殖や活動を抑えることができるからです。 乳酸菌にはまた、次のようなはたらきもあります。
乳酸菌(善玉菌)によって整えられた腸は正常に機能することができ、お通じのみならず健康面にも良い影響を与えます。手軽に続けられる特定保健用食品で乳酸菌を積極的にとり、おなかの中の環境を健康に保ちましょう。
食物繊維は「人間の消化酵素で消化されない食品中の難消化成分」です。 食物繊維を一日17〜20gは摂りたいものです。かつては、栄養の面からは価値のないものとされていました。 現在では大腸癌をはじめとした、生活習慣病の予防に役に立つ栄養素として、蛋白質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルとならんで 「第6の栄養素」として注目されています。 食物繊維を摂取することによって、腸内でビフィズス菌などの良い菌を増やし大腸菌などの悪い菌を減らして、腸内の環境を良くします。加えて、発ガン物質を排泄したりすることによって、大腸癌の予防に役だっています。
特定保健用食品は普通の食品の形状をしているものが多く、効能がハッキリしているため、薬が苦手な人でも気軽にトライできるのがトクホのよいところです。 「なんとなく調子が悪い」「会社の健康診断でひっかかった」などという人は、いつも口にしているものをトクホマークつきのものにチェンジすることから、健康管理生活をスタートさせてみてはいかがでしょう。
認可のハードルが高いトクホは、効果、安全性ともにハイレベルな健康食品と言えるでしょう。ただし、きちんと一日あたりの目安量を守りましょう。トクホはあくまでも健康を維持するための「食品」であって、病気そのものを治す「薬」ではないこともお忘れなく! ![]() ![]()
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