インフルエンザ、新型インフルエンザ、鳥インフルエンザ、タミフルの報道を見る-no.3
潜伏期は1〜2日と短く、感染力も非常に強い。初期から全身症状が現れ、肺炎や脳症など合併症も起こしやすいのが特徴。 過去に大流行したインフルエンザには、約4000万人が死亡したとされる1918年のスペイン風邪(H1N1型)、57年のアジア風邪(H2N2型)、68年の香港風邪(H3N2型)がある。 政府の新型インフルエンザ対策行動計画は、国内の患者数を2500万人、病原性の程度により17万〜64万人が死亡すると推定している。
インフルエンザ、新型インフルエンザ、鳥インフルエンザ、タミフルに関連する報道を見ておこう。
【ワシントン28日共同】東アジア以外で初めて高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の感染者を出したトルコ。 感染者は短期間で増えた一方で死亡率はアジアの3分の1程度にとどまるなど流行の様相が違い、ウイルス遺伝子にも変異が見つかった。ウイルスが人への感染に適応し広がっていく前兆なのかどうか、世界保健機関(WHO)が分析を急いでいる。 トルコで家禽(かきん)の鳥インフルエンザが初めて見つかったのは昨年10月。北西部で始まった流行は、年末までにほぼ全域に拡大した。人への感染を当局が確認したのは今年1月初め。 17日までに患者は計21人(うち死者4人)に増えたが、その後は止まっている。
【カイロ29日共同】リヤドからの報道によると、サウジアラビア農業省は29日までに、国内で狩りに使っているハヤブサ5羽から、H5型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。感染が確認された5羽を含む37羽が廃棄処分にされた。 ウイルスが高病原性のH5N1型かどうかを調べるため、国際機関に検体が送られたという。
【カイロ30日共同】イラクのムハンマド・アリ保健相は30日、トルコ国境に近いイラク北部で今月17日に死亡したイラク人少女が、鳥インフルエンザに感染していたと発表した。 ロイター通信が伝えた。国連当局者はAP通信に対し、少女が感染したのは高病原性のH5N1型ウイルスだと述べた。 イラクでの鳥インフルエンザ感染死は初めて。少女の自宅は、感染が広がっているトルコとの国境に近いラニヤで、近くに渡り鳥が飛来する湖があるという。 この少女について世界保健機関(WHO)報道官は19日、死因は鳥インフルエンザではないとの見解を示していた。 AP通信によると、少女と同居していた親族の男性も27日に死亡した。
鳥インフルエンザ問題で、茨城県は3日午前零時、昨年12月に抗体陽性反応が出た愛鶏園若宮農場(茨城町)を中心とする半径約5キロの移動禁止区域を解除する。 これで、昨年6月の発生以降、県内に設けられた計12の移動禁止区域は、すべて解除。県によると、移動禁止の対象は計119養鶏場の計約790万羽に上った。 県内ではこれまでに40養鶏場で感染が確認され、計約330万羽が処分対象になった。感染原因は分かっていない。 一方、抗体陽性反応だけが出て監視していた密閉型鶏舎の8養鶏場では、既に所定の検査を経て鶏の移動が可能になったが処理方法が決まらず、計約250万羽が事実上、移動不可能な状態が続いている。
[ジャカルタ 3日 ロイター] インドネシア保健省は3日、国内で15歳の少年が今月1日に鳥インフルエンザで死亡したことを明らかにした。 当局によると、現地の病院で検査を行った結果、鳥インフルエンザに対する陽性反応が確認された。サンプルは既に、世界保健機関(WHO)が認定する香港の研究所に送付されており、結果待ちの状態だという。 同研究所で感染が確認されれば、インドネシアでの鳥インフルエンザによる死者は計15人となる。 感染経路については現時点では不明だが、少年が鶏などに接触した可能性について調査しているという。
鳥インフルエンザ問題で、感染歴を示す抗体が確認され、その後「おとり鶏」による検査で陰性となり、出荷が可能になった8養鶏場の鶏約253万羽の処理について、橋本昌知事は3日の記者会見で、「処理業者を探すのにかなり苦労している」と述べ、処理方法や時期のめどが立っていない窮状を明らかにした。 県は食肉用、肉骨粉化、焼却の3通りの処理方法を念頭に、県内外の業者と交渉を進めている。橋本知事は「業者はいろいろな面で風評被害が出たら、というようなことを心配されているようだ。 それぞれの方法に一長一短があり、どうすれば比較的早く、経費の面でも効率的に出来るかということを頭に置きながらやっている」と話し、国に協力を求めながら、業者の同意を得られるよう努力する考えを示した。 8養鶏場はいずれも密閉型養鶏場で、「おとり鶏」の2回の検査で陰性となり、1月31日までに移動制限が解除された。【須田桃子】
[ジャカルタ 4日 ロイター] インドネシア保健省高官は4日、同国内での鳥インフルエンザ人体感染例がさらに4人増え、うち2人は死亡していることを香港にある世界保健機関(WHO)認定の研究所が確認したと発表した。 同省のハリアディ・ウィビソノ氏は、インドネシア国内で確認された鳥インフルエンザの人体感染例はこれで合計23人になったと述べた。 同氏によると、今回鳥インフルエンザ感染と確認されたのは、先月死亡したジャカルタ出身の鶏肉販売業者である22歳の男性と、バンドンで今週死亡した15歳の少年。 さらに、西ジャワ州インドラマユ近郊出身の5歳の少女と、スマトラ島ランプン出身の5歳の少年も感染が確認されたが、現在も生存しているという。 同氏はロイターに対し、「インドネシアでの感染例は現在23人、このうち16人が死亡している」と語った。 WHOによると、2003年以降、鳥インフルエンザは161人に感染し、うち86人は死亡しているという。
中国南部では高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の種類が、家禽(かきん)市場や渡り鳥の越冬地によって微妙に異なり、それぞれ定着しているとする研究結果を、香港大と米セントジュード小児研究病院のチームが6日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。 東南アジアの鳥で流行しているH5N1型が中国由来であることも判明、渡り鳥が中国から感染を広げたとする従来の説を裏付けた。 人への感染力が強い新型インフルエンザに変異する恐れもあり、同病院のロバート・ウェブスター博士は「中国政府は家禽市場の監視を強化すべきだ」と指摘している。
[北京 8日 ロイター] 中国は、山西省の養鶏場で新たな鳥インフルエンザ感染が見つかったと明らかにした。ただ農業省は、拡大は抑制されているとしている。 同省の陽泉市にあるこの養鶏場では、3日までに約1万5000羽のニワトリが死亡した。7日にはH5N1型ウイルスへの感染が確認されたという。現場には農業省のチームが派遣されている。 養鶏場の周辺地域では、これまでに18万7000羽以上のニワトリが処分されている。
【ヨハネスブルク=角谷志保美】 国際獣疫事務局(OIE)は8日、ナイジェリア北部の養鶏場でH5N1型鳥インフルエンザが検出されたと発表した。強い毒性を持つ同型がアフリカで検出されたのは初めて。
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